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プロフィール

塩入志津子

Author:塩入志津子
編集者・駅弁研究家
JTBガイドブック、旅、情報版など各種延べ800冊の制作編集に携わる。
1987年から2011年まで24年6ヵ月にわたり『JTB時刻表』巻頭グラビアページ「駅弁細見」を連載。北海道から沖縄まで、190社の調製元現場を取材、撮影、執筆。
賞味した駅弁は約1700食。
著書に『旬の駅弁名鑑800』(講談社)がある。

東京ガス主催「全国高校生駅弁チャンピオン大会」(テレビ東京系列)では、3年連続審査員を務める。ほか週刊誌などの雑誌執筆、セミナー講師、講演、TVなど。

ブログの文章トップで掲載の写真は、塩入が撮影。

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「軽み」ということ

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散策の途上で (東京錦糸町)



本年11月の読売新聞文化欄連載、角川春樹『魂の一行詩』

に、「角川源義の俳句観」について書かれた文章が気になった。

 

昭和50年に逝去した 父源義氏、「最晩年の俳句観」として、

 

「俳句本来の意義は健康な笑ひにある。じめじめした訴へは

 たまらない。爽やかで淡々とし、耳で理解できるものが

何よりであり、平明で、かつ面白く、思ひのこもった俳句

(中略)伝承されて行く」

 

源義が人生の修羅、文学の苦しみをかいくぐり、到達した

のは、「軽み」の世界だった。  と記している。

 

ドイツや台湾など、世界各国でも詠まれている日本の俳句だ

が、身につけていない私には、その世界からものを言うこ

とはできないが、この「軽み」の内容は、あらゆる場合に

あてはまるのではないか。

 

健康な笑い、さわやかで淡々と、平明(やさしく)であること、

そして面白く、思いの深さをこめて。

 

例えば、こんな人間と美酒を交わして、おしゃべりしたい。

 

ファッションもデコデコ飾らず、上質な布で上等な仕上げ

の服が着たい。

 

家もこんな雰囲気の住まいにしたい。

などなど。

 

作家の井上ひさしは、

「難しいことを易しく,易しいことを深く、深いことを愉快

に、愉快な事を真面目に書くこと」と残している。

 

源義氏の「軽み」に通じている。

 

「軽み」も「易しく書くこと」も実は一朝一夕に成しうる

ことではない。

 

俳句も文も書も、人間そのものである。と源義氏は到達したの

ではないか。

 

と、勝手にこころに止めて、いつまでも道程半ばの人間は、

「軽み」という言葉を胸にたたみました。

                    (2013/12/02

 

  

 


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