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プロフィール

塩入志津子

Author:塩入志津子
編集者・駅弁研究家
JTBガイドブック、旅、情報版など各種延べ800冊の制作編集に携わる。
1987年から2011年まで24年6ヵ月にわたり『JTB時刻表』巻頭グラビアページ「駅弁細見」を連載。北海道から沖縄まで、190社の調製元現場を取材、撮影、執筆。
賞味した駅弁は約1700食。
著書に『旬の駅弁名鑑800』(講談社)がある。

東京ガス主催「全国高校生駅弁チャンピオン大会」(テレビ東京系列)では、3年連続審査員を務める。ほか週刊誌などの雑誌執筆、セミナー講師、講演、TVなど。

ブログの文章トップで掲載の写真は、塩入が撮影。

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新聞大学入学の記―58回

1704エッセー 
「新聞大学」から新知識人が生まれる!
 
新聞を読んでいらっしゃいますか?
 
私は、本年1月『新聞大学』(扶桑社)に入学しました。
ある日、書店で、本の帯のキャッチが目に飛び込んで
きました。
日々、脳力が 上がる!
学費ゼロ 毎日届く 自宅でできる 最新の情報満載
とあります。
 
なんと、好条件。さらに、入学金(本の価格)は1080円。
 
指導は、外山滋比古(とやましげひこ)先生。94歳。英文学
者、文学博士、評論家。思考、日本語論などの各分野で
創造的な論評を展開。「知の巨人」と称されている。
 
私は、『思考の整理学』(ちくま文庫)以来、勝手に師
と仰いでいる方であります。
 
 学者ではあるが、難しいことはおっしゃらず、ひたす
ら、知を磨きなさい。そうすると、豊かで面白い人生が
おくれる。そのためには、こうしてみては?という考え
を提供してくださるのが、私が尊敬する由縁であります。

「章1“見出し”読み」から「章28読み方」まで220
ページ。テキストの新聞記事各分野の懇切丁寧なガイド
と、その読み方について大切な見解が述べられている。
 
入学してみて、あらためて多くの「反省と気づき」に
驚きました。
例えば、最終章にあたる「章28読み方」では多くの
触発の火花を浴びた。これは著者が最も言及したかった
ことではないか。
 
アルファー読みとベータ―読み(中見出しは塩入.以下同じ)
読解力には、アルファー読みとベータ―読みがある。
教育のほとんどは、日本をはじめ、世界でもアルファー読
みによってよしとされてきている。
 
アルファー読みとは、あらかじめ、よく知っていること
を書いた文章を読むこと。---小学校の読み方は、この読
み方としてよい。
ベータ―読みとは、簡単にはわかりにくい、不知、理解
困難な内容の文章が読めるようになること。
 
いまの人は、昔もそうだったが、読むということを誤解
している。つまらぬことは読める。よく知っていることを
書いた文章ならわかる。
しかし、少し難しい内容の文章はわからない。おもしろ
くない、と言って放り出す。本当に、ものが読めていない
のである。
 
学校教育のひづみ
学校教育のせいである。 しっかりモノゴトを理解する
ことを学校は教えてこなかった。
 
さらに著者は、大変恐ろしい結論を出している。
 
近代教育の悩みは、ベータ読みのできない人間を、読め
るとして社会に送り出していることである。
 
大部分の人がアルファー読みだけで一生を送ることにな
る。
 これは、わが国だけのことではない。欧米先進国におい
ても似たりよったりである。-------。というより日本の
ほうがよいかもしれない。------。我が国には漢文の伝統
があったからである。
 
トモアリ、エンポウヨリキタル、マタタノシカラズヤ

と、読んで聞かせる。子どもはワケもわからずそれを口
誦(こうしょう)する。チンプンカンプンであるが、わからな
いからわかろうとする。それで、ベータ―読みが始まるの
である。

新聞大学では、新聞を読むことに終始する。しっかりし
た読みの力がなくては、話にならないが、学校教育で、ベ
ータ―読みの力をつけられない現在、学力不足は深刻な問
題になる。
 
大学出の人が、人をバカにするな、われわれは、読む力
は充分にもっている、と言うかもしれない。
 
新聞くらい読めなくてどうする、などと言っている人で
も社説を愛読するというのは少ない。アルファー読みでは、
社説は歯が立たない。
 
 社説をおもしろいと思うことができるようになるには、
読みの教養が必要であるが、現在の教育はそういう学力、
知力を育むことを考えない--------------。
 
知識の更新で老化防止を 
若い時、学校で学んだ知識は賞味期間がある。三十年
もすれば、使いものにならないのが増える。
 
そうなる前に、知識を更新しなくてはいけないのだが、
それに気づく人もかぎられているから、知的荒廃が起こ
り、ひいては健康を害することになる。
 
年を取ると、体力が衰える。それは見てわかるが、頭
も衰えるが、それは目に見えないから、まず頭から老化
が進むということが多い。

ことに高等教育を受けた中高年は、知力の弱化が老化
を早める傾向が強い。
 
広く、知の世界に触れて、古くなった知識を新しい知
識に入れ換え、新しい知識にすることを目指す。
 
新聞大学から新知識人が
そういうことのできる学校は、これまでなかった、と
言ってよい。新聞大学はそれができるほとんど唯一の道
である。

意志と努力があれば、新聞大学は一般の教育機関ので
きないことを成し遂げるかもしれない。新しい知識人が
生まれる可能性はかなり高いと言ってよいだろう。 
新聞大学は世界に誇ることができる。
2016年 秋 外山滋比古
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以上、『新聞大学』からのほんの一部分抜粋です。
私は、日々、ベータ―読み完読による脳力アップと、
老化防止を期待して、今日も、新聞に定規(じょうぎ)
あてて、切り抜きに励んでいます。  (2017/04/12)
 
 
 
 
 
  
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